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緑に囲まれた古都のリゾートで、おもてなしの心が息づく京のフレンチを

フレンチレストラン京都京野菜記念日隠れ家
正門を一歩入ると、喧騒を感じさせない別世界。邸宅のオーナーが銅の加工に携わっていたため「アカガネ」の名がついたそう。

京都屈指の観光地、東山に位置し、約700坪の敷地を有する「アカガネリゾート京都東山1925」。
大正14年建造の邸宅をリノベートしたこの空間は、歴史ある和の趣と現代の美しい意匠とが融合し、訪れた者を優雅なひと時へと誘ってくれます。
今回は、「アカガネリゾート京都東山1925」の魅力を存分に味わいながら美食を堪能できる、二つのフレンチレストランをご紹介します。

QIRA MAGAZINE編集部

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QIRA MAGAZINE編集部は、注目のレストランをはじめ、ライフスタイル、ファッショントレンド、カードをお得に使える情報など、新しい自分に会うためのさまざまなトピックスをご紹介します。

"旬を切り取るように"京素材をチョイス
フレンチの技法で華やかな一皿に表現

まず1店目は、「アカガネリゾート京都東山1925」のメインダイニング「Restaurant LE UN(ルアン)」。庭側に大きなガラス窓を配した吹き抜けスタイルで、とても明るく開放的。壁面に「アカガネ」の名にちなんだ銅を贅沢にあしらいながら、太い柱など元邸宅ゆえの設えも随所に見られ、豪奢ななかにも重厚で落ち着いた趣が感じられます。

大正期の建築美に銅板のやわらかな煌めきが溶け込む店内。窓の外には東山の傾斜を生かした庭園が広がり、豊かな緑が楽しめます。

こちらでいただけるのは、京都や滋賀の旬の食材をふんだんに取り入れた京フレンチ。山口祐亮シェフ曰く、フランス料理の伝統をベースにしつつ「フランスに京都という地方があったなら......」と思いを馳せながら、和の要素を取り入れた料理が味わえるとのこと。
例えば、冬の京料理の主役を務める「甘鯛」。松笠焼きにしてウロコを残した状態のまま仕上げると、サクサクの皮としっとりやわらかな身の食感が唯一無二のおいしさですが、これをさらにフレンチの技法を駆使した鱧のソースや酒粕のスープとともに味わえるのが「LE UN」流。寒さが増す時期には少し仕立てが変わり、コクのある聖護院かぶらのポタージュを合わせるとのことで、訪れる季節によってまた違った味わいが楽しめる一皿です。

サクサクふわふわの甘鯛を酒粕の風味で堪能できる「甘鯛の松笠焼き 酒粕を使ったナージュ仕立て」。鉄瓶で熱々のスープを注いで。

このように、移りゆく季節に合わせたきめ細やかなメニューの考案は、「LE UN」の料理コンセプトでもある「Beauty&Healthy」にも通じるところ。
「京都はお野菜に非常に恵まれた土地ですので野菜をたっぷり使っていますが、何よりもその時期に旬を迎える野菜を使うことを心掛けています。これからの季節は聖護院かぶらをはじめ、壬生菜や堀川牛蒡、海老芋など、冬の京野菜がどんどん出てきますが、例えば通年手に入りやすい壬生菜でも、やはり冬のものはとても瑞々しい。旬のものがおいしいのはもちろん、その時期にからだに必要なものや効能も自然と取り込めるため。そういったことも意識して、"旬を切り取るようなお料理"をご用意しています」(山口シェフ)

ミネラル豊富な昆布で肉を包み、さらに岩塩を用いたパン生地をかぶせてしっとりと焼き上げた「黒毛和牛フィレ肉の塩パイ包み」。

心も身体もリフレッシュできる「LE UN」の京フレンチ。東山散策のランチに、特別な日のディナーに。豪奢な空間でありながらお子さま向けメニューもあり、家族で気負いなく過ごせるのもうれしい限りです。

LE UNアカガネリゾート京都東山1925
京都府京都市東山区下河原通高台寺塔之前上る金園町400番1
075-551-3633
https://www.arkh.jp/restaurant/

オートクチュールのコース料理を、
プレミア感に包まれたカウンターで

「LE UN」とは別に、「アカガネリゾート京都東山1925」にあるのが、隠れ家的なレストラン「高台寺 極-KIWAMI-」です。1階でありながら、傾斜を生かした奥庭を抜けるアプローチにプレミア感が漂い、入店前から心躍ります。

傾斜のある庭園を下りていくと、「高台寺 極-KIWAMI」のエントランス。ディナータイムには周囲の木々がライトアップされ、一段と大人の空間に。

ここは、旧邸宅の名残を生かしつつ、割烹さながらにリノベートされた、白木のカウンターのみのレストラン。壁には一面に気鋭の着物デザイナー、斉藤上太郎氏が手掛けた西陣織が配され、また、カウンター越しの大きな窓からは庭の美しい緑を望める、何とも贅沢な空間です。さらに気分を盛り上げてくれるのが、「LE UN」同様、随所にあしらわれた銅板の煌めき。隠れ家的でありながらラグジュアリーな気配に満ちたこの場所で、アニバーサリーを過ごすゲストが多いというのも頷けます。

シェフの手さばきを目の前で楽しめる臨場感も、カウンターならではの醍醐味。時には、シェフとゲスト全員で会話を楽しむことも。

こちらでいただけるメニューは、8品を基本とするフルコース。しかも、予約時に素材のリクエストなどができるオーダースタイルで、ゲストのためだけに準備された料理を思い思いに楽しむことができます。もちろん、ワインなどの飲みものは、シーンや料理に合わせた最良のペアリングをソムリエが提案してくれるのでご安心を。
「遠方からお越しで京都らしさを感じるものを望まれる場合は、京の食材や調理法を用いたお料理をお楽しみいただけます。一方、関西のお客様で各地の珍味を味わいたいという要望には、例えばキャビアやアワビ、松茸などを産地から取り寄せるなど、ご希望に合わせたメニューを考案しています」と芦刈秀光シェフ。
フレンチゆえに、リクエストの多い素材はフォアグラ。今回用意されたコースでも、「フォアグラのブリュレ」がスタートを飾ります。まるでデザートのような装いに驚きますが、「決して甘くなく、フォアグラの香りと旨みが凝縮したお酒にも合う一品です」とシェフ。フレンチにおいて、フォアグラはポピュラーな素材ですが、調理により多様な楽しみを提案していくのが芦刈流。「リクエストいただいた素材を、"どう調理して、いかにお客様に喜んでいただくか"、そこが腕の振るいどころですね」と自信に満ちた微笑みを浮かべます。おいしさに加え、予想を裏切るサプライズや楽しさも散りばめられた、「高台寺 極-KIWAMI-」ならではの一皿と言えます。実はこれ、入店したばかりのゲストの緊張をほぐす、シェフならではのおもてなしでもあるのです。

「フォアグラのブリュレ 果実のマリネ」。なめらかな口溶けとともにフォアグラの味わいがふわっと広がり、お酒がすすみます。

具体的な食材のリクエストに限らず、「秋を感じるコースに」、「品数より高級食材を」、「ワインを存分に楽しみたい」など、どんな食事を楽しみたいかというイメージを伝えるだけでも充分だそう。もちろん、「すべてお任せ」でもノープロブレム。
ランチタイム、ディナータイムともに予約は4組のみ。だからこそ叶う、憧れのプライベートメニューです。カウンターを舞台にお話上手なシェフとのやり取りも楽しみながら、思い出に残るスペシャルなひと時を。

「仏産鴨胸肉のデュカ風味 かぶらといちごのサラダ仕立て」。前菜にして温かいお肉が! スパイスが香る鴨肉は果実とも相性抜群。

高台寺 極-KIWAMI-
京都府京都市東山区下河原通高台寺塔之前上る金園町400番1
075-551-3122
https://www.arkh.jp/restaurant/kiwami/

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