【アフターレポート】老舗和菓子店「京菓匠 笹屋伊織」の女将に学ぶ「和とおもてなしの心」。特別講座とアフタヌーンティーで日本文化の奥深さを体感しました。

1716年（享保元年）創業の老舗和菓子店「京菓子 笹屋伊織」。そんな「笹屋伊織」がホテルエミオン京都内に2020年にオープンした「笹屋伊織 別邸」を貸し切り、10代目女将田丸みゆき氏による「和とおもてなしの心」を学ぶ特別講座を開催しました。講座の後には笹屋伊織のお茶室「笹楽庵」にて女将自らのお点前によるお抹茶と和菓子をいただきながら、お茶の作法と和菓子の食べ方も学びました。さらに当日限定の特別メニューとなる和のアフタヌーンティーも堪能。和菓子を通して、日本の文化やおもてなしの心を学ぶ貴重なイベントとなりました。

会場となった「笹屋伊織 別邸」は、一歩暖簾をくぐると、天井が高く、大きな窓から陽射しが差し込む開放的な空間が広がります。壁には江戸時代から「笹屋伊織」で受け継がれてきた木型と、その木型によって作られる和菓子を模した装飾が施され、モダンでありながら歴史も感じられます。店内はここでしか買えない特別な和菓子を販売するショップのほか、併設の「イオリカフェプレミアム」ではドリンクやスイーツ、"和菓子なごはん"をテーマにしたお食事もいただけます。

今回参加されたのは、QIRAポイントと交換で応募できる抽選によって選ばれた6組10名の会員様。まずは「笹屋伊織」の10代目女将であり、その経験を活かした研修や講演会でもご活躍中の田丸みゆき氏による特別講座で京菓子の歴史や楽しみ方を学びます。
和気藹々とした雰囲気の中、「和菓子作りに適した京都の立地や文化が影響し、京菓子以外に地名を冠したお菓子は全国にない」、「香料を使わずに移り香を楽しむ和菓子には、日本人の控えめな美意識が表れている」といったお話を伺いました。

続いて、和菓子とも縁の深い日本の「のし紙・包む文化」についても学びました。女将は「のし紙は大層なもの、堅苦しいものと思われがちですが、海外でいうメッセージカードのような意味合い。もっと気軽にメッセージを添えてほしい」と言います。例えば、クリスマスに和菓子を贈るお客様には「のし紙にメリークリスマスと書いてはいかがですか？」と提案されることもあるのだとか。また、贈り物を包む文化については「悲しい時には悲しみを表す包み方、お祝い事には喜びを表す包み方がある、日本独自の"無言のメッセージ"」だと女将は表現されます。のし紙の書き方や包装、帛紗に込める想い、アレンジ方法を伺い、会員様からは「女将のお話が面白かった」「今後はもっと気軽にのしや帛紗を楽しみたい」といった感想が聞かれました。

特別講座の後は笹屋伊織のお茶室「笹楽庵」で、女将の点てたお抹茶と季節限定の和菓子をいただきながら、お茶の作法と和菓子の食べ方のレクチャーを受けました。「笹楽庵」は、建物の造りから素材にいたるまで裏千家が監修し、季節に応じた掛け軸や生花など、こだわりが詰まった本格的なお茶室です。特に会員様の注目を集めたのが、「にじり口」と呼ばれる低い出入り口。お茶室の中では身分を隔てることなく、すべての者が平等であることを示し、武士が刀を置いて入られるように敢えて低く造られているのだそうです。会員様も1名ずつ順番に身体を屈めてお茶室へ入っていかれ、カフェとはまた違った特別な体験を楽しまれました。

日本の文化やおもてなしの心を学んだ後は、カフェで当日限定の特別メニューを含む「和のアフタヌーンティー」を堪能。「笹屋伊織」で古くから愛されてきた「だるま最中」をウェルカムの一品として、月に3日のみ限定販売される幻の代表銘菓「どら焼」から、寒天と羊羹で雪夜の情景を映した「琥珀パレット」まで計7品をいただきました。会員様は見た目にも華やかな品々を写真に撮られたり、お味の感想で盛り上がったりと楽しいひとときを過ごされました。

お帰りの際には、「笹屋伊織 別邸」で限定販売されているすくって食べる「伊織のおはぎ」をプレゼント。ほんのり塩味の道明寺に職人こだわりの餡をたっぷり乗せた、スプーンで食べる新感覚のおはぎをご自宅でお楽しみいただけたことと思います。

楽しい時間を通して、新しい発見や驚き、感動と出会う、QIRA［キラ］ポイントで参加できる、大丸松坂屋カード会員だけの「特別体験」。もっと多くの方々に素敵なひとときを過ごしていただけるよう、これからもさまざまな企画をご用意してまいります。